令和4年度から、隣接する国立科学博物館付属自然教育園の南飛び地が国から貸与され、
白金幼稚園の園庭になりました。
広さ約1,200平方メートル、天然記念物指定国有地のこの森は、
1964年の東京オリンピックの時に高速道路建設で本体と切り離されました。
幼稚園のすぐ隣にありながら、高い塀に囲まれて半世紀以上閉ざされていたのです。
ここは国の天然記念物です。
新しい植物を植えたり、新たな建造物を作ることはできません。
そのままの自然が、保育の場になるのです。
令和4年度卒業の園児たちによって名付けられた「わいぽきのもり」。
ここは子供たちにとっても、整えられた園庭とは異なる特別な空間であり、
他では体験することのできない貴重な時間を過ごしています。
青いリボンが巻かれた木は、自然教育園の樹木リストにもまだ登録されていない、若い木です。
子供たちと一緒に、これから大きく育っていくことでしょう。